かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

先生の数だけドラマがある10 ~なんかヘンだなと感じた先生~

ヘンな頑張りが迷惑になっていた困った先生。本人に自覚がないだけに痛かったです。

働き方改革だとか、ブラックを改善しなければとか、何年も前から学校現場の長時間労働について問題視されてきました。でも、一向に改善されたという話は聞こえてこないですね。タイムカードを導入したり、早く帰宅するように声がけされるようになったという学校の話も少しは聞こえてきましたが、だからと言って仕事の内容や量が改善されたわけではないようです。持ち帰りの宿題作業が増えたんでしょうね。まったくお疲れ様ですとしか言えません。勤務時間内に片付くような適正な仕事量にして上げて欲しいです。先生たちが壊れちゃわないように(´;ω;`)ウゥゥ

とか考えていたら、やたらと学校に残って仕事?をしていたC先生のことを思い出しました。彼は朝は普通に出勤しますが、退勤は毎日とてつもなく遅い人でした。21時は早い方で、22時、23時までは平気で学校にいたようです。学校に泊まることはなかったようですが、これが毎日でした。出張で出かけた日もどんなに遅くなっても学校に戻ってきました(学校は僻地指定校だったので大抵の出張先は遠方で、余程のことがない限り他の先生方は直帰が普通でした)。休みの日も部活動で出勤した後は学校にいました。どんだけ学校好きなんだよって思っていました。職員室にいつでも、いつまでもいられるので、資料や私物を置きっぱなしにするのを不安に感じることもありました。お陰で毎日机に施錠して帰宅していました。

f:id:kazutamarin:20190614220714p:plain

さて、それだけ長い時間学校にいたのならさぞかし仕事をたくさんこなしただろうと思うかもしれませんが、実際には時間のわりに成果が出ない残念なタイプの人でした。やるべきことの優先順位を間違っていたため、肝心なことができていませんでした。仕事量が多くて帰宅が遅くなる先生がいたことも事実ですが、彼のように学校に残りたくて遅くまでいる先生も存在していたのです。一人暮らしの彼は学校にいれば光熱費が浮くんじゃないかと事務の先生が皮肉交じりに言っていたこともありました。真相は分かりませんが、彼が転勤してからは学校の光熱費が減ったようなので、この見方は正しかったようですね。

f:id:kazutamarin:20190614220626p:plain

このC先生は自分が遅くまでいるからなのか、生徒たちをよく居残りさせていました。だからと言ってその生徒たちとずっと一緒にいるわけではなく、彼が部活動の指導中は誰かが代わりに付き添ったりしていたので、周りが十分に迷惑していました。放課後の予定は先生方それぞれにあるにもかかわらず、突然居残りさせたりするのです。自分は生徒を居残りまでさせて面倒を見るような熱心な先生なんだとどこか酔っているように見えて、その訳の分からない情熱?は本当に気持ち悪かったです。そして、周りのアドバイスを素直に聞き入れる力もない人だったので、彼と一緒の仕事はものすごくやりにくかったです。頑張りが空回りする上に成果はイマイチ。それでも周りに仕事をしているように見せる暑苦しいタイプの先生は痛々しいですね。どこかで目が覚めることを祈ってます。

 

 

f:id:kazutamarin:20190512145112j:plain

 内容に関するお問い合わせフォームはこちらhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSePXpfuqKWubEunoafxminLDta0mZVWtOnCpLp_KNgTvTzgyw/viewform?usp=sf_link