かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

先生の数だけドラマがある14~修学旅行は愉快なエピソードの宝庫?~

修学旅行でピンポンダッシュ!!しちゃった先生のお話

初めての修学旅行に行くまでは私もそれなりに楽しみにしていたのですが、1回目での鳩の恐怖体験で嫌気がさし、すっかり修学旅行嫌いになってしまった私。それでも数年に一度は回ってくる修学旅行。学級担任をしていると避けられませんね。さて、あれは私が5回目の修学旅行引率に行った時のことです。その時の学年メンバーに初めて引率をする先生が一人いました。彼女はとても楽しみにしているのが事前指導の場面の様子からも手に取るようにわかりました。もしかしたら生徒よりも ウキウキしていたかもしれません。

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その浮かれっぷりにちょっと不安がよぎりましたが、一応大人だしなぁという感じで放っておきました。でも、彼女はいろいろとやらかしちゃったんです。その一つがこれでした。

引率の先生の仕事として各部屋の生徒の起床確認作業がありました。それぞれが担当する生徒たちがきちんと起きているかをチャイムを鳴らして確認する仕事です。私と彼女は同じ階を担当していました。数が多いのでそれぞれ廊下の反対側から確認をしていくことにしました。ちょうど中間にある部屋だけは生徒の宿泊部屋ではなく校長先生の部屋でした。そのため「〇〇号室はチャイムを鳴らさないでね。」と念を押しておきました。それに対しての「はーい!」という明るい返事にかえって不安を覚えましたが作業スタート。彼女はやけに楽し気に確認作業をし、生徒たちを起こしていきました。そして、私よりも若干早く真ん中の部屋の前にたどり着きました。「そこはいらないんだよ」ともう一度声がけしようとした時、浮かれた彼女はチャイムを押してしまいました。私が「そこは違うよ。」と言うと、あろうことか「わぁ、どうしよう。」と言って走って逃げました

おいおい、ピンポンダッシュじゃないか⁈

「ダメだよ、ちゃんと謝らなくちゃ。」と私に言われてようやく戻ってきましたが、生徒よりもダメじゃんと思ったわけです。もちろん校長先生はびっくりして出てきました。事情を説明すると許してくれましたが、いい大人がピンポンダッシュで逃げるかと呆れたわけです。

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あれから数年、もう若いからという言い訳は通用しなくなっていると思います。どうか失敗から逃げずに対処できる先生に成長していてくれますように。

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