かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

おかしな校則!先生だって納得できない 1

謎だらけの校則。転勤するたびに変わるから理解するのが一苦労。今回は日焼け止めのお話。

運動会や中体連の時期となり「子ども達の日焼け止め使用が校則で禁止されている」「日焼け止めは自宅で塗ってから登校することになっている」という記事を読むたびに、学校の融通の利かなさにガッカリしてしまいます。そして、現場にいる先生たちが何もしていないように言われるのも悲しい話です。私が在職中は何人もの先生方とともに日焼け止めの必要性について職員会議で訴えてきました。でも、なかなか許可されないのです。それは何故なのか。改めて考えてみました。

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  • 日焼け止めクリーム=ファンデーションという誤解が未だにある。
  • 日焼け止めの種類や性能に対する知識がない人が多い。
  • 校則を変えるには、生徒総会などを経なければならないという手続き上の問題を挙げる人が必ずいる。
  • 一つ校則を変えると、他の要求も出ると心配する人が必ずいる。
  • 運動会のためだけに校則を変えるのはどうかと思っている人がいる。
  • 職員会議では大勢に流され、自分の意見を言う先生が少ない。そもそも意見を言えるような雰囲気の無い学校もある。

たかが日焼け止め、されど日焼け止めです。とにかく校則を一つ変えるだけでもかなりの労力、根回しが必要になります。許可されそうなところまで話し合いが進んだとしても、最後の最後に反対する先生もいて白紙に戻ることもありました(年配の先生ほど頭が固かった)。そんな時、スーパーリーダーシップを発揮して使えるようにしてくれた校長先生もいました。でも、その後そういう校長先生には巡り合えなかったです。だから未だに日焼け止めに関する禁止事項はそのままという校則があるわけです。

要するに変化を異常に恐れるのが学校現場だと私は思っていました。

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本当のリスクヘッジを考えるのならば、必要な改変はどんどんやっていくべきだと思います。校則の一つ一つの意味と必要性を全部把握している先生がどれほどいるのでしょうか。私は転勤するたびに各校の校則の違いに戸惑いました。ということは、世間一般とはズレているルールがあるということなんだと思うのですがどうでしょうか。

現職の先生方、学校ばかりにいないでもっと外に出かけましょう。そのために、頑張って早く帰りましょうね。

 

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