かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

先生時代でも、私、定時で帰ってました。~学校のお仕事考察編 その2~

ブラックと言われる学校勤務でも、定時退勤ができたのは何故なのか考えてみる続きです。

学校でのお仕事をさらに考えてみました。(某県公立中学校教諭の場合)

 

今回は仕事への基本姿勢について考えてみたいと思います。

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仕事は道具から・能率は環境から

この言葉は私の仕事のモットーです。この言葉が学校での仕事への基本姿勢を作っていたと思います。

「仕事は道具から」というのは、仕事に使う筆記用具やパソコンなどのアイテムだけでなく、資料類等も含まれます。それらをきちんと揃えてから仕事をするということです。そのため私は次のことをしていました。

  1. 配布される印刷物の取捨選択をする。                   学校にいると、毎日実にたくさんのプリント類が机の上に載っていました。ちょっと留守にすると机の上にあるデスクマットが見えなくなるほどの紙が載せられているのも普通のことでした。これらの大量の印刷物を全部取っておくと大変なことになるのです。全てファイリングしている人も中にはいたのですが、その必要はないと私は考えていました。特に実施時期が終わった資料やプリント等はどんどん破棄していました。よくある「またいつか参考にするかもしれないし…。」という考えが私にはなかったのです。そうやって破棄したことで本当に後悔した記憶はありません。なぜなら、学校ではそういう大事な資料類は記録用がきちんと保管されているからです。「新しい仕事を引き継いだら使うかも。」とか「次の学校へ行ったら使えるかも。」と言って何でもかんでも残しておく先生もいましたが、仕事を引き継ぐときは前任者からの引き継ぎ資料がきちんと用意されているのが普通でしたし、次の学校には次の学校での記録や資料がきちんと保管されているので何も困りませんでした。たくさんの紙類に囲まれて、肝心のものが見つからずに探し回って無駄な時間を過ごしている先生方を私はたくさん見てきました。必要なものがそうでもないものに紛れてしまうのは時間と労力の無駄だと思います。私はそういうロスをできるだけ無くすためにプリント類の取捨選択を心掛けていました。そのことで、仕事の焦点化もできたのだと思います。                                            また、仕事を片付ける上で重要なのは、仕事の優先順位を明確にすることです。これができない人は仕事の処理が遅くなります。だから、次のことも心掛けていました。

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  2. 締め切りのある仕事は最優先で処理する。                                     特に他者の仕事に影響する場合は決して迷惑を掛けないように早めに片付けました。また、簡単なアンケート調査等の回答は、締め切りまでの余裕があってもできるだけすぐに提出しました。(そうすることで,用紙の紛失や提出の失念が防げます。)締め切りを守りなさいと生徒に言っている先生の中に、締め切り破りの常習者がいるのは良くないですよね。また、自分がしっかり締め切りを守っていれば、相手への提出請求も躊躇なくできます。仕事に遅れがなければ、定時退勤でも文句は出ませんしね。
  3. 仕事の優先順位を見失わないようにするために、環境を整える。                 たくさんの仕事が重なっていても、処理する順番を間違えないように計画していました。そのためには、仕事をする環境をきちんと整理しておくことが必要でした。時々職員室の机上やその周りがとても雑然?!というか汚い先生がいました。そういう先生の仕事ははっきり言って速くなかったです。仕事の焦点化が出来ない上に無駄な作業が多く、ロスタイムが膨大でした。だから、「能率は環境から」というわけです。整理整頓を生徒に言っている先生が、身の回りの整理整頓が一番できていないなんて情けないと思いませんか
この3つをやるだけでも、仕事が格段に速くなると思います。少しずつでも仕事を早く片付けて、早めに帰宅できる先生が増えたらいいなと思います。
ではまた。次回に続く。