おかしな校則！先生だって納得できない　3

謎だらけの校則。転勤するたびに変わるから理解するのが一苦労。今回は髪の毛のお話。男子の頭髪校則改革編。

平成の初め頃までは、私の住んでいた県の中学生男子は坊主頭が普通でした。

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この坊主頭は当時の各中学校の校則で決まっていたものでした。これを現在のように長髪でもよくなったのはそれぞれの中学校での取り組みがあったからです。今回は私が体験した校則改革の思い出をお話します。

当時私は中規模の中学校に３年生の担任として勤務していました。その時の学年主任を中心とした教師団と生徒会が立ち上がって、男子の頭髪規則改革を行ったのです。合言葉は「自分たちが歴史を変える」でした。そして以下のような取り組みが始まりました。

生徒たちへのアンケート実施と回収、分析
保護者たちへのアンケートの実施と回収、分析
先生たちによる生徒指導会議

生徒たちの大半は男子の長髪解禁に賛成でした。（少しだけどちらでもいいという意見もありましたが）

驚いたのは保護者に反対意見が多かったことです。これは予想外でした。というのも、それまでの参観日などで保護者からの要望として出ていたからです。そして、反対理由が「子供たちが派手な髪型にするのではないか」「髪ばかりを気にするのではないか」というものでした。

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この結果を見て、当時の生徒会執行部は保護者との話し合いの場を持たせて欲しいと言ってきました。（今振り返ってみても勇気のある子供たちだなと感心します。）そして、実際にその機会は設けられました。保護者からはやはり厳しい反対の言葉が出ました。このままでは長髪の許可はできないというような雰囲気でした。でも、当時の生徒会長の一言で空気は変わりました。その一言がこれでした。

「お父さん、お母さん。僕たちを信用してください。」

この言葉で保護者の皆さんはハッとしたようでした。やってみる前から我が子が失敗すると決めつけていたことに。

そこからの流れは比較的スムーズでした。（先生たちは保護者達との話し合い次第ということを会議で決めていました。３学年教師団は歴史を変える気満々で、これを絶対突破する気でいました。( ´∀｀ )）

生徒会が提示した長髪許可の条件がこれです。