私は毎年この季節を楽しみにしてるんです(*^-^*)
さくらんぼといえば山形県産が有名ですが、私の出身である青森県にも美味しいさくらんぼを作っているところがあります。
有名な佐藤錦や紅秀峰を中心に出荷し、更に今年デビューした青森県独自の新品種「ジュノハート」を発表した南部町などが青森県内ではよくニュースになります。
でも、私がさくらんぼの季節に食べたいのは鶴田町産の「南陽」というさくらんぼなんです。
山形県産のさくらんぼの大きいものはびっくりするような値段がついていることがありますが、鶴田町の南陽は大きくて甘いのにそこまでびっくりするような値段はついていません。スーパーや道の駅などでは割と手頃な値段で購入できます。
佐藤錦よりも後のシーズンに発売されるので、さくらんぼの季節が始まると南陽が出るまで売り場をチェックしながらじっと待っていました。それが、やっと昨日店頭に並んでいたのを見て、嬉しくて早速買ってきてしまいました。
おやつの時間に心ゆくまでゆっくり味わい、とても幸せでした。
しかし、こういうおいしいさくらんぼが地元近くで生産されていることを知らない人が多いのを知った時は衝撃でした。
地元の大人でも知らない人がいるくらいですから、小中学生が知らないのは無理もないのでしょうが、あまりのもったいなさに唖然としてしまうことがありました。
現職時代に学校現場では、給食の場面を中心に食育、食育とうるさいくらい言っている割には、県産品のPRは実に偏っていたなぁと思っていました。
テレビのケンミンショーでも全県的でないものを青森県全体みたいに扱われると
「( ,,`・ω・´)ンンン?」と思うこともありましたが、給食での郷土料理メニューもあれれ?というものが多かったです。
青森県も広いですから、地域によって郷土料理は全然違いますからね。それなのにこれは何処の何?というメニューにも遭遇してました。
今思い出しても、もっと近くにある美味しいものを紹介するようなメニューの工夫ってできなかったのなかぁと思いますね。そのためには給食関係者、特に栄養士さんにはもっともっと県産品のことを勉強する必要がありますね。
それから、子ども達を育てる大人のみなさんももっと地元のことを知って欲しいですよ。
スーパーで私が南陽を2パック取り上げたら、
「それって美味しいの?どこのさくらんぼ?」
とおばさん二人に聞かれました。
「すぐ近くで生産されているさくらんぼで、とても美味しいですよ」
と教えてあげたら
「初めて知った」
と言っていました。
そんなわけで、子ども達が地元のことを知らない責任は大人にあるなとしみじみ思ったわけです。(ちなみに南陽は最近出た品種ではないです)
食育って何やっていいか分らないと言う声も聞こえてきますが、まずは身近なところで生産されてるものを知って食べることから始めてみたらいいと思います。
自分の故郷で何が美味しいのかを知らないまま大人になるのは可哀想ですから。