夏休みなんてなくてもいいよって思ってました
子ども達はもうすぐやってくる夏休みを楽しみにしている頃ですね。
でも私は夏休みが嫌いな先生でした。
普通のお休み自体は好きですが、夏休みは先生たちにとっては休みじゃないので、ちっとも楽しくないんです。
毎日普通に勤務があります。授業がないだけです。
夏休みに入る前は「日頃忙しい先生たちも十分休養を取って下さいね。」なんて管理職の先生方は言いますが、現実はそんなに甘くない。普通に勤務があるだけならまだしも、研修やら出張やら部活の大会やらと予定が目白押しです。
一週間ずっと出張なんてよくあることでした。こんなのでいつ休むの?長期の休みなんていらないや!って思っていました。
そんな日々の合間を縫って一学期中に取りそびれていた振替休日を無理やり取らされ、それでも書類上は休みなのに学校へ勤務する羽目になっていた人がいたくらい無茶苦茶な現状。働き方改革を謳っている文科省のお役人の方々はご存じですかねぇ。
何も知らない友人は「夏休みとかあって先生っていいよねぇ」って気楽に言ってましたが、現実を話して聞かせると今度は「気の毒」と言うのです。はい、辛かったです。
夏休みの学校に普通に勤務している日は違う意味で苦痛でした。教材や資料整理をしたり部活をしたりはハッキリ言って暇でした。二学期最初のテストの用意ができてしまうくらい暇でした。出張は肉体的なダメージがありますが、退屈な勤務は精神的なダメージがありました。
青森県では全ての学校にエアコンがあるわけでもないので死にそうになるくらい暑い職員室もありました。それでも勤務時間中はそこにいることになるので、心身の健康を害しそうでした。十分に休養?取れるわけがない!
夏休みといえば子供たちは大量の宿題を課されますよね。あれが夏休み後の先生を苦しめるので嫌でした。どうにかして少なめにしようとすると大量の宿題を出すことを良しとするタイプの先生が嫌味を言ってくることもありました(まぁ聞き流してましたが)。
ただでさえ私が担当する国語科には持ち込みの各作文コンクールや読書感想文なんかがどっさり集められちゃうんですから、サマーワーク位ちょっと薄めのものにしたっていいじゃんと思っていたわけです。(集めて点検するのはめっちゃ大変でした(´;ω;`)ウゥゥ)
夏休みがなければあの大変な作業もなくて済むのかと思えば、夏休み嫌いになっても無理ないと思うくらい夏休みとその後の思い出は辛いものが多かったです。
今年の夏休み、ゆっくり過ごせる先生はどのくらいいるんでしょうか?
休めるような配慮をしないと先生方が壊れちゃいますよ。
教育行政の方々、ここぞとばかりに出張や研修を詰め込むのはやめてあげて欲しいですね。
本気で対策を考えて欲しいものです。