かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

先生の数だけドラマがある19~夏の会議の暑苦しい思い出~

夏休みの会議の定番は学校祭。

2学期の大きな行事といえば、中学校だったら学校祭があります。

10月に開催されることが多く、準備に多大な時間がかかる行事です。

その学校祭に向けた会議が夏休み中に実施されることが多いのです。

会議の原案を出すのはたいていの場合、生徒会担当者。

それに教務、各学年主任、管理職のチェックが入って全体の会議へと進んでいくのが一般的だと思います。

この会議で学校祭でのそれぞれの担当が決まるので、2学期の忙しさを左右する重要な会議なのです。

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職員数が多い学校ならば一人一役で行けると思いますが、たいていの学校では一人二役や三役は当たり前。

仕事量を想像するだけでストレスMAXになります。

だから担当を決める際にはたくさんの根回しが必要で、それがない場合は原案がひっくり返っちゃうこともありました。

原案出す担当者は本当に大変なんですが、そもそもその担当者が適材適所の人物でない場合は最悪でした。

これは数年前の夏休み中の会議の思い出です。あの日も暑かったなぁ。

さて、彼はいつでも元気にニコニコ返事をする一見人懐こい感じの先生でした。

どんな仕事を頼んでも、何を言っても「はい、分かりました」と笑顔を見せるので、そこそこ仕事はできる人なんだろうなぁと勝手に思っていました。

が、違ったのでした。

彼は、返事だけの人でした。

お返事は非常に良いのですが、仕事が片付きませんでした。

しかも、頼まれたことをよく忘れたり、物を失くしたり……。

こんな人が生徒会を担当し、会議前に担当者への根回し(いわゆる打診)ができるわけがないですよね。

当然、この年の学校祭の会議は紛糾しました。

先生方だって万能ではないので得手不得手の分野があります。

それを考えずに担当を割り振ったら当然もめます。

また、昨年担当していたからという理由だけで担当させようとしても、それが通用しないこともあります(昨年はしょうがなく引き受けていたということが多いので)

おもしろいほどそれぞれの思惑と不満が交錯して、頭がクラクしました。

まぁ、私の担当も数えたら4つもあって「できるわけない」と言ったら「〇〇先生ならやってくれるかと思って」などとふざけたことを言ったので一喝してしまいました。

できるか!?(-_-メ)

しかしまぁ、こういう時の会議は先生たちの本性のようなものが見えて実に面白かったです。

何でも協力し合ってやっていきましょうと言っていた先生が、何でも引き受けようとはしなかったこと。いい話をしている割には、面倒な仕事は他に行くように仕向けていた人。ズルさ全開でしたね。

こんなに面倒なら学校祭の規模を小さくすればいいのに、それを思い切ってやろうとせずに無理してやろうとするから大変なんですよね。

ちょっとでも展示や内容を減らそうとすると、「それはよくないんじゃないか、昔からの伝統がどうのこうの・・・・・・」と語る年配の先生方がいたりして、規模縮小がちっとも進まない。大変ですよね。

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毎日毎日めちゃくちゃな暑さの中、秋の学校祭に向けて熱い会議が今年も繰り広げられるのでしょうか。

あの例の彼が担当した年の会議の案件は、大半が要検討となり、後日持ち越しとなりました。とても暑苦しい思い出になりました。

今年の各校の会議はスムーズに進むといいですね。

とにかく、熱中症にはお気を付けください。