全国学力・学習状況調査の扱いについてひとこと
順位を重視しているわけではないって言ってたじゃん
全国学力・学習状況調査の結果が出ていろいろなニュースが出ていますね。
ローカルニュースではその地方の生徒の学習状況が全国と比較して何ポイント上とか下とか、何位だとか言ってました。
また、どこかの知事が自分の地域の学校の成績が最下位だった責任を取って夏のボーナスを返上するとかいうニュースもありました。ナンで?ナンでそうなるの?
この成績に一喜一憂するっていうのはどうなんでしょうかねぇ。
この調査を始めた時に、地域間の競争を意味するものではなく、あくまでも生徒の学力の状況を把握して、授業改善に役立てて欲しいという話だったと思うんですけどね。
しっかり地域間の競争を煽ってますよね。
なんかヘンですよ。
この結果が出たことで、またあちこちで先生方に授業改善の研修とかが課され、ますます忙しくさせるんでしょうね。お気の毒です。
生徒の学力を上げたいと本気で思うなら、先生方の心と体にもっとゆとりを持たせないと無理だと思いますけどね。
でも、この結果、本当に正しいものばかりなんですかね。
というのも学力・学習状況調査に向けては、過去問題を使った特別な対策や補習をしてはいけないと言われていたはずなのですが、それを守っていない学校があるのが現実としてあるからです。
また、成績不振の生徒が欠席すると平均点が上がるという姑息な手を使ったのも見たことがあります。
だから、この順位には信ぴょう性が全くないなと思うわけです。
ある程度の学習状況の参考にはなると思いますが、結果についてはあんまり熱くならないで欲しいものです。
特にこういうのをやたら気にするのが各市町村の首長さんたち。
良い成績の数字だけを見て自慢したいのかもしれないけれど、それじゃあ駄目でしょう。
先生と生徒たちが気持ちよく学習に取り組めるような環境をきちんと作ってあげるような働きをしてほしいものです。
まずは、夏でもエアコンのない地獄のような教室や職員室を何とかしてあげてください。
そして、先生方は全体の点数に一喜一憂せずに、生徒一人一人の状況に合わせて不足分をきちんとフォローして次のステップに進めるようにしてあげてくださいね。
だってこの調査は順位を重視するものではないって言ってたんだし!!