ブラック校則が変わらないのは何故
生まれつきの髪の色が茶色(多分派手に見えるから)という理由で黒に染めるように強要されたというブラック校則のニュースがこのところ目につきましたね。
生来の髪の色を否定するような校則はまさにブラックですよ。
世論の後押しと署名を受けて、教育委員会がようやく動いてこうした校則が撤回指導されるようで良かったですが、なんかヘンですよね。
校則って学校が判断して決めるものなのに、今までヘンなままで来てしまったってことなんですから。
やっぱり先生たちってなんかズレてるんじゃない?って思われてもしょうがないのかなぁと思います。
中学校だって、高校だって、入学した時点で、たいていの学校では生徒の顔写真を撮影していると思うので、髪の毛の色位は記録があるはずですよ。
だから、生まれつきの色かどうかはわかると思うんですけど、「茶髪=悪」の思い込みのままなんですね。
困ったものです。
夏休み中に登校日があると決まって服装検査を組み込んでくださいと言われていました。
長期の休みになると髪の色を変えたりする生徒がいるからと……。
ちょっとでも色が違って見える生徒がいたら、全教員で取り囲んでチェックしたりしていましたね。
中には実際に手を加えていた子もいたのですが、屋外の部活動で日焼けして傷んで赤っぽくなっただけの子も混じっていて、誤解されて可哀想だった場面もありました。
この髪の色に対する指導ですが、私は必要性をあまり感じませんでした。
なぜなら、長期の休みに染髪して、休み明けに髪の色を黒に戻しても100%バレますから、たいていの生徒はやりません。
それでも髪を染めたりする生徒は何か他にも問題を抱えていることが多いので教育相談などの指導は必要です。
だから、生まれつきの髪の色を黒に変えさせる校則とその指導の必要性はまるでないので謎の校則ですね。
私が勤務した学校では生まれつきの髪の色を黒に染めさせたことはありませんでした。
ただ、茶髪にしてしまったやんちゃな生徒に対しては受験前と卒業式には黒に染めなおすように指導はしていました。(染めなおしても微妙に分かってしまったので、本人は後に「あーあって思った」と言っていましたが。)
こんな校則がおかしいと思ってもなかなか変えられないのは、中にいる先生たちの中に変化を嫌がる抵抗勢力が必ず存在するからです。
本当に頭が固い人が多いのと、事なかれ主義の人が多い。
ちょっとでも時代に合うようにルールを変更しようとすると、信じられないような理由で反対してくるので、びっくりしてしまいます。
今では熱中症対策として水筒などを学校に持っていくことは一般的になったと思います。
でも、これを導入しようとした時も、年配の先生が「水道の水で十分だ」「水筒の中に不要物を入れてくるかもしれない」「水筒とか許したら、次々にいろいろなものを許せと要求されるかもしれかい」などと訳の分からない理由で反対しました。
あまりの馬鹿馬鹿しさにこの時は全力で若手?組は頑張りました。
そして、水筒持参の案件は会議を通しましたが、こんな感じなんですよ。
ブラック校則がいつまでも変わらないのはそんな学校の中にいる偏屈な先生が変わらないのも原因の一つですが、それに物申そうとせずにやり過ごそうとする先生たちがいるからです。
まぁ、立ち向かう気力もないほど酷使されちゃっているのでしょうかね。
だったら尚更、働き方改革で早く帰宅して、自分の時間を持ってほしいです。
そして、世の中のことをもっともっと勉強しましょうね。
教科書しか知らない先生なんて、つまんないですよ(*^▽^*)