かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

白雪姫なら自由自在 2

やるたびに進化していく白雪姫は無敵の題材(中編)

セールスマンから買った美しくなるはずのリンゴを食べたしらゆきひめ。

でも、目覚めた彼女は男に変身してしまっていました。

怒った彼女はリンゴを売りつけたセールスマンを探して、外へ飛び出しました。

……というのが、前回までのお話です。

今回は、その続き。

セールスマンを追いかけて森へと飛び出したしらゆきひめでしたが、道に迷ってしまいました。

途方に暮れた彼女は一軒のかわいらしい家を見つけました。

少し休ませてもらおうと声を掛けますが、留守なのか誰もいませんでした。

でも、扉が開いていたので中に入らせてもらいました。

それだけでなく、テーブルの上にあったパンを食べたり、ミルクを飲んだり、ついでに奥の部屋のベッドで昼寝までしてしまうのでした。

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しばらくたったころ、その家の住人たちが帰ってきました。

その家は七人の小人の家だったのです。

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帰宅した小人たちは家の中の異変に気が付きました。

パンが減っているし、ミルクがこぼれているし、奥からいびきも聞こえます。

みんなでベッドを見に行きました。

すると、ドレスを着た男がぐっすり寝ているので、怒ってたたき起こしました。

その男(しらゆきひめ)はびっくりして跳び起きましたが、何が起こっているのかわかりませんでした。

小人たちは、何故そこにいるのか、何をしに来たのかなどと、しらゆきひめに対して口々に問いただそうとしました。

でも、しらゆきひめは泣くばかりで答えられません。

一番小さい小人が「怒らないから理由を話してごらんよ、お兄さん」と言うと

しらゆきひめは「私はお兄さんじゃないのよぉ」と身の上話をようやく始めたのでした。

小人たちは半信半疑で聞いていましたが、とりあえず一晩泊めてあげることにしたのでした。

その頃、隣国の王子が理想の花嫁を探す旅に出ていました。

お供には占いのできる家来も連れて、あっちへ行ったり、こっちに行ったり。

王子は家来につぶやきました。「私の理想の姫君はどこにいるのだろうか?」と。

家来は「王子の趣味はちょっと変わっていますので、なかなか難しいような……。占いではこの方向に何かありそうなのですが……。」などと答えていました。

さて、一夜明けた朝。

一番小さい小人としらゆきひめはとても仲良くなり、一緒に森へお出かけしようということになりました。

ドアに手をかけ、「行ってきまーす」と元気に残りの小人たちに声をかけたその時、「ピンポーン」とチャイムが鳴りました。

ドアの外に立っていたのは、なんとあのセールスマンたち。

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「あぁーっ、お前たちはッ!」しらゆきひめは叫びました。

後編へ続く ✋