かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

先生の数だけドラマがある5~紫外線と闘う女たち~

太陽は友達なんかじゃない

体育大会といえば忘れられない人がいます。彼女はとても色白な人でした。そして、日頃からできるだけ太陽を避けて行動しているような人でした。職員室内にいる時でも、少しの日光も避けようと常にカーテンをチェックしていました。その行動はやや病的にさえ思われ、あれほど日光を浴びないでいたら、それはそれで健康障害が出るのではないかとまわりが心配するほどでした。そんな彼女と一緒に迎えた体育大会シーズン。練習時から、当然のことながら全力で太陽を避けて活動していました。

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日焼け止めを塗り、長袖着用はもちろんのこと、帽子、サングラス、顔面保護アイテムと完全武装していました。

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彼女は実にいろいろなアイテムを使い、太陽を敵とみなし、紫外線と闘っていました。もちろん私を含めた他の女性職員も日焼け対策はしていましたが、彼女ほどの人は後にも先にもいませんてした。炎天下の体育大会で、長袖シャツの下には黒地のヒートテックTシャツを着ていると言われたときは本当に驚きました。そこまでするか?

そういう私も他から見れば、日除けやりすぎキャラだったと思います。かつての体育大会でうっかり日焼けをしてしまい、とても痛い目に遭ったことがあったからです。顔や腕、首などに日焼け止めを塗って活動していた私は、その日ハーフパンツを着用していたことへの配慮を忘れていました。帽子や首のタオルもしっかり装備していたのに、出ていた脚への注意をすっかり忘れてしまっていたのです。特に太陽に背を向ける場面が多かったためか、ふくらはぎが大やけどといえるほどの日焼けをしてしまいました。その辛さは筆舌に尽くしがたいものでした。それからは、体育大会で「顔は分からないが、誰かは判断できる」と言われるほどの完全装備で、キャディーさんや農家のおばちゃんのようなスタイルをしていました。

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まだまだ暑さに慣れないこの時期に、練習練習の繰り返しで子供たちも大変な体育大会。熱中症や日光湿疹への配慮も欠かせない中、先生たちも紫外線と闘っているのです。長すぎる練習に誰も変だと思わないのか甚だ疑問ですが、相変わらず学校現場は慣例というものに縛られているのだと思いますね。自由な意見を闘わせられる風通しの良い学校になって欲しいです。

今シーズンの体育大会がどうか無事故で終わりますように。

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