かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

先生の数だけドラマがある4~負けず嫌いの体育大会が苦手~

体育大会は紫外線よりも先生方が厄介です

  • ゴールデンウイークが終わると、学校現場では体育大会に向けての準備が本格的になります(私の勤務していた地域はこのシーズンにやっていました)。毎日の時間割を調整しては全体練習や学年練習を繰り返します。学校全体が体育大会週間と化してしまいました。体育科の先生はここぞとばかりに全力で指揮を執り、体育会系のノリを持つ先生がそれに続きます。普通の授業が若干以上にないがしろにされるほど練習に明け暮れる学校もありました。生徒たちの動きがビシッと揃うことが何より重要だと言わんばかりの練習と生徒たちへの罵声は、時として教育的ではないなと思わせるものでした。そんな体育大会は、学校によって多少の違いはあるものの、動きの練習以外にも準備活動があります。例えば次のようなものです。

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  • 各組対抗応援合戦・・・各組の応援リーダーを中心とした応援合戦を点数化して競わせるもの。
  • 学級旗コンクール・・・各クラスの旗を制作させて、それを審査して表彰するもの。時間がかかるので休日出勤して生徒たちに付き合うのが慣例となっていた。
この活動が恐ろしく大変でした。何しろ勝敗がつくので、先生方の負けず嫌い精神が炸裂して、とても疲れるものでした。   f:id:kazutamarin:20190521203617p:plain大人げない態度とか自分のクラスだけのことしか考えないとか、面倒くさい先生っているものです。
ある学校で出会った先生は、自分のクラスの団結を個人的に示そうと、クラス写真をプリントしたTシャツを当日着てきました。もちろん他のクラスには内緒で作ったものです。さらに、綱引きの前には全員にロージンバック(野球などでバットが滑らないように使う粉のアイテム)を渡し、自分のクラスが有利になるようにしたりしていました。体育大会の在り方がこの時期になると話題に上ります。本当にいろいろな問題を抱えている学校行事であることは確かです。私は体育大会が好きではありませんでした。体育大会が成功すれば達成感が得られるのは理解しています。また、体育大会の日だけヒーローになれる子もいるので、そういった場面も必要だとは思います。でも、先生同士の何だか情けない競争心が見え隠れする舞台裏はあまりにも美しくないです。ある年の体育大会後の反省会では、負けた連合組の先生方に罰ゲームをさせるという情けない学校もありました。 
体育大会というのは楽しいとはどうしても思えないのは私だけなんでしょうか? 
紫外線と闘いながら精神をすり減らして一日過ごした次の日は、その日までの疲れがどっと出て、たいてい寝込んでましたね。トホホ… 

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