かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

無我夢中・五里霧中・夢の途中・修行中

教育実習の思い出はかつ丼 

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最近連絡を取ったかつての教え子が、もうすぐ母校で教育実習を行うと教えてくれました。また、違う教え子は教師を目指し大学受験の勉強をしているという話をその子のお母さんから聞きました。そんなニュースを聞いて、自分が教職を考えていた頃のことを思い出しました。

当時の私が在籍していた大学は4年生の5月に教育実習を設定していました。私は自分の母校である高校での教育実習を希望して前年から申し込み、打ち合わせもしていました。また、高校在学中にお世話になった先生方もいらっしゃったので、不安や緊張はそれほどありませんでした。しかし、実際に始まると、最初の2日間の記憶が曖昧なほど緊張してしまいました。なぜなら、配属された学年が高校3年生のクラスだったからです。年齢が近すぎて、どう指示をしていいのか戸惑ってしまったのです。更に、教科指導は恩師だったものの,配属されたクラスの先生は知らない先生だったため、遠慮もしてしまったのです。そうした中で始まった実習は、最初のうちは学級指導やホームルームは参観するだけでした。授業も参観と計画作りだけでしたが、あっという間に一人でやる場面をどんどん設定されました。もう何が何だか分からないけれど、とにかく経験だと言われて、授業やら何やらを詰め込まれた毎日を過ごしました。最初の1週間はとにかく頭と身体がついていかずに、とても辛かったです。生徒たちと馴染むのにも思ったよりも時間がかかってしまいました。それでも、少しずつ学校の先生の動きが分かるようになり、真似して動けるようになると、ちょっとずつ余裕が出て落ち着いてきました。そうなった頃には授業を見てもらう実習が組み込まれていました。私の場合は国語の授業をするので、国語科の先生方と所属学年の先生方などが参観と評価をしてくださいました。授業は今思い返してみても、実に平凡でなんとかやったという内容だったとしか思えませんが、先生方はとても温かく励まして、褒めてくださいました。お陰で心が折れずに、その後も無事に教職を目指すことができたわけです。ただ、その授業の評価場面の言葉よりも、その場に用意されていたお昼御飯が何よりも心に残っています。それがかつ丼でした。出席してくれた先生方と一緒に食べたかつ丼は最高においしかったです。無我夢中で頑張って、五里霧中の授業実習を乗り越えて食べたかつ丼は、夢の途中の美味しい思い出となりました。今年教育実習をする教え子ちゃんもいい思い出を作ってくれるといいなと思います。

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