かずたまりん通信

元中学校教師の独り言。今だから言えることもあるんです。

給食のお話 1 ~給食が苦痛~

給食が嫌いでした。

メニューがどうのこうのというよりも、あの状況が辛かったです。時間設定30分の中で、準備・食事・後片付けまでを全てやるという大変な作業。給食指導は毎日の業務の中で最も神経を使い、疲れるものでした。時間だけでも大変なのに「完食指導」という厄介なものまであったり…。何なんでしょうね、完食指導って?

私の給食の思い出といえば…小学2年生まで居残り給食をよくやらされていました。今では理解してもらえるのでしょうが、当時の先生は私が牛乳を飲めないことを理解してくれず、頑張ればできるとひたすら励ますような先生でした。昼休みに教室に残り、牛乳を飲むまで遊びに行くことは許されませんでした。教室に先生がいて飲むのを見張っているのですが、時々退室するのを狙って窓から花壇に牛乳を捨てたりしていました。全部捨てるとバレるので、少しだけ残しておき、その少しを先生の前で飲み干すのです。午後はいつもお腹が最悪でしたが、窓の下の苗たちは元気にすくすくと育っていったので、良しとしておきます。

あの経験のせいか、私は完食指導が嫌いです。でも、給食センターから「残量調査」なるものがやってきて、「もっときちんと食べさせてください」なんて言うんです。牛乳の残量調べなんかも廊下に張り出されたりして、ゼロじゃないクラスにプレッシャーを与えたりするんです。何かおかしいってずっと思ってましたし、そう伝えたこともありますが、「ずっとやっていることだから」「給食を残さず食べるのは当然」という学校の常識で片付けられちゃったんですね。

給食の時間を楽しみにしている子供たちは多いと思いますが、完食指導のせいで人前で食事するのが苦手になる子供たちも大勢いるという現実に向き合わないといけないですよ。

私は給食が苦痛でした。生徒の時も教師の時も。それでも人生の半分以上は給食を食べる毎日でした。今、毎日のように給食を食べている現職の先生方、生徒の皆さんが少しでも幸せなお昼ごはんとなるように祈ってます。

ですが、食べすぎは危険ですよ!というお話は次回へ。では。

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