完食指導は体罰と一緒!トラウマになるじゃん。
鶏肉が食べられないんです。
いやぁ、心から拒否します。
鳥類恐怖症の私には絶対無理だから、食べられません。
無理して食べたら(食べさせられたら?)熱が出ました。
アレルギーはありませんが、心が拒否したようです。
そんな私なので、天敵の鶏肉がいっぱい登場する給食は大嫌い。
今は給食から離れた日々を送っているので、心から平穏な日々。
こんなに鶏肉が嫌いで、よく教師生活、というか給食生活を長年続けられたものだと、今更ながら自分に感心してしまいます(よしよしヾ(・ω・`))。
鶏肉はヘルシーとか言ってますが、給食によく登場する一番の理由はやはり価格の安さですよ。
食肉の安全性とか考えれば、必ずしも鶏肉が一番安全とは言えないですしねぇ。
というわけで、給食に出てきた鶏肉メニューは食べたことがない。
唐揚げだろうが、焼き鳥だろうが、照り焼きだろうが、フライドチキンだろうが、どんな人気メニューが来ても目の前を通過するのみ。
いつでも元気な中学生が食べてくれるのでした。
ありがたやありがたや(^^)
嫌いなものは嫌いだし、食べられないものは食べられないのですから。
だから以前にも書きましたが、私は完食指導には熱心な先生でありませんでした。
ただ、子どもたちの中には食体験不足から食わず嫌いになっている子もいるので、そういう子には「一口だけ食べてみたら」という声がけをしてみることにはしていましたがね。
とにかく、いろいろな事情で給食を全部食べるのが苦手な子だっているのですから、それを無理やり食べさせるのは体罰と同じですよ。
完食指導のせいで「会食恐怖症」とかになったらどうするのか考えているんでしょうかね。
給食が苦痛になったら可哀想ですよ。
以前あるクラスを三年生になって急に担任したことがありました。
二年生までの担任は後一年で定年する予定のおばあちゃん先生。
そのクラスを卒業させて終わり、と誰もが思っていたのでした。
でも、そのおばあちゃん先生は「受験生の面倒を見る自信はない」(受験のなんやかんやが面倒臭いから?!)と進級直前に退職。
そんなクラスを、その年の春に卒業生を出したばかりの私が担任することになったのでした。
このクラスの初めての給食の日は、本当に不気味でした。
それまでの私のクラスの給食時間は笑いの堪えない、和気あいあいとした楽しい時間。
ところが、そのクラスは全員が前を向いて、ただ黙って食事をしているのでした。
誰も一言も話しませんでした。
修行の場か?
私の忍耐力を試しているのか?
いやぁ怖かった。
恐る恐る「あのぅ、いつもこうやって食べていたの?」と聞くと、
「〇〇先生は食事中はおしゃべり禁止と言っていたので、ずっとこうしていました。」と答えるのでした。
これを聞いてビックリ。
これは辛い。
耐えられないよぉ。
というわけで、「机くっつけて、おしゃべりとかしながら楽しく食事してみない?」と提案してみました。
「えっ?しゃべってもいいの?」と今度は子どもたちがびっくり。
それでも、なかなかリラックスした雰囲気にはならなくて、しばらくは給食の時間が苦痛でした。
これは担任のやりすぎ指導の後遺症大だなぁと思ったわけです。
同じように給食完食指導もやりすぎ指導だと思っています。
そういうのを頑張る先生には、そこを頑張るよりももっと他のことを頑張りなよって言ってやりたいですね。
無理強いしたって、どこかにゆがみが出るだけですよ。
食体験がヘンなトラウマにつながらないような給食にしてあげて欲しいです。
食事って本来は楽しいものですからね。